「ハワイで現金が足りなくなったら、どうしよう」「クレジットカードのキャッシングって、海外のATMでどう操作するの?」。そんな不安がある方に向けて、ハワイのATMでクレジットカードの海外キャッシングを使い、米ドルの現金を引き出すまでの流れを、実際のATM画面の写真で順番に紹介します。
写真は、ハワイのお店の中に置かれていたセントラル・パシフィック・バンク(CPB)のATMで、Mastercard のクレジットカードを使ったときのものです(2022年12月撮影)。ATMの機種や時期によって画面の文言や順番は変わりますが、聞かれることはどのATMでもほぼ同じです。
まず結論:ハワイのATMキャッシングはこの4つを押さえればOK
- 出発前に「キャッシング枠」と「暗証番号(PIN)」を確認。どちらかが無いとATMでは引き出せません
- 画面は日本語を選べるATMがある。写真のCPBのATMも、日本語・英語・韓国語・スペイン語・中国語から選べました
- ATMの利用料は、引き出す前に画面に出る。金額を見て、同意するなら「はい」、やめるなら「いいえ」
- キャッシングは借り入れなので利息がかかる。必要な額をまとめて1回で引き出し、繰上返済できるカードなら早めに返すと利息を抑えられます。ネットで返済できるカードなら、ハワイ滞在中に返すこともできます
両替所との比べ方や、そもそも現金はいくら要るのかは「ハワイの両替はどこがお得?」にまとめています。
出発前に準備しておくこと
キャッシング枠が付いているか確認する
クレジットカードには、買い物に使う「ショッピング枠」とは別に、現金を借りる「キャッシング枠」があります。キャッシング枠が0円のカードでは、海外のATMでも現金は引き出せません。
枠の有無と金額は、カード会社の会員サイトやアプリで確認できます。これから設定する場合は申し込みと審査が必要で、使えるようになるまで日数がかかることがあるため、旅行が決まったら早めに確認しておきましょう。
暗証番号(PIN)を思い出しておく
ATMでは、カードの4桁の暗証番号を入力します。普段タッチ決済やサインで済ませていると、意外と忘れがちです。忘れてしまった場合はカード会社に照会しますが、郵送で届くまで日数がかかることがあるので、出発の直前ではなく余裕をもって確認してください。
使えるカードのブランドを確認する
ATMの上部や横には、使えるカードのマークが貼られています。写真のATMには、Mastercard・Maestro・PLUS・VISA・DISCOVER・AMERICAN EXPRESS・JCB などのマークが並んでいました。手持ちのカードのブランドのマークがあるATMを選びます。
ハワイのATMで現金ドルを引き出す手順
ここからは、実際の画面の順番に沿って見ていきます。
STEP1:カードを入れる
待機中の画面に「PLEASE INSERT YOUR CARD TO START YOUR TRANSACTION」(カードを入れて取引を始めてください)と表示されています。カードの差し込み口に、カードを入れます。

STEP2:暗証番号(PIN)を入力して「Enter」
カードを読み込むと、暗証番号の入力画面になります。写真のATMでは、言語を選ぶ前のこの画面だけ英語でした。「Please enter your Personal Identification Number, then press the ENTER key.」は「暗証番号を入力して、ENTER キーを押してください」という意味です。画面の上には、読み込んだカードのブランド(ここでは Mastercard)が表示されています。


キーパッドは日本のATMとほぼ同じ並びです。緑の「Enter」が確定、黒の「Clear」が入力のやり直し、赤の「Cancel」が取引の中止です。入力するときは、もう片方の手でキーパッドを覆って、周りから番号が見えないようにしましょう。
STEP3:言語を選ぶ
暗証番号を入れると、言語の選択画面になりました。「日本語」を選べば、ここから先の案内は日本語で表示されます。

STEP4:取引の種類で「引き出し」を選ぶ
「残高照会」「クイック引き出し」「口座間振替」「引き出し」の4つが表示されます。現金を引き出すときは「引き出し」か「クイック引き出し」を選びます。

- クイック引き出し: よく使われる金額のボタンから選ぶだけで引き出せます
- 引き出し: 金額を自分で入力します
ATMによっては、このあとに引き出す口座の種類を聞かれます。クレジットカードのキャッシングでは「クレジットカード(CREDIT / CREDIT CARD)」を選びます。三井住友カードの海外キャッシュサービスの操作方法例でも、アメリカのATMでは口座の種類で「CREDIT CARD」を選び、金額は20ドル単位で入力する流れが紹介されています(2026年10月時点)。
STEP5:金額を選ぶ
クイック引き出しでは、20ドル・40ドル・60ドル・100ドル・200ドル・300ドル・400ドル・500ドルのボタンが並んでいました。アメリカのATMから出てくるお札は基本的に20ドル札なので、自分で入力する場合も20ドル単位にするのが無難です。1回に引き出せる上限額はATMによって違います。

STEP6:利用明細票(レシート)の要否を選ぶ
「この取引のご利用明細票をご希望ですか?」と聞かれます。引き出した金額やATMの利用料の記録になるので、「はい」を選んで受け取っておくと、帰国後にカードの明細と照らし合わせるときに役立ちます。

STEP7:ATMの利用料を確認して「はい」
ここが日本のATMとの大きな違いです。ハワイ(アメリカ)では、そのATMの銀行に口座を持っていない人が使うと、ATMの運営側が利用料を請求するのが一般的で、引き出しの前に金額が表示されます。

写真のATMでは「この取引について$2.75の手数料が請求されます。この手数料は、金融機関が請求する手数料とは別です」と表示されました(2022年12月の撮影時点)。最後の一文は、カード会社などこちら側の金融機関の手数料とは別にかかるという意味です。金額はATMや時期によって違うので、必ずこの画面で確かめてください。同意するなら「はい」、やめるなら「いいえ」を押します。「いいえ」を押せば、引き出さずに取引を中止できます。
利用料は引き出し1回ごとにかかるので、少額を何度も引き出すより、必要な額をまとめて1回で引き出すほうが割安です。
STEP8:カードを受け取る
処理が終わると、先にカードが戻ってきます。写真のATMでは、処理中の画面に銀行の広告が表示されたあと、「カードをお取りください。」と案内されました。カードの取り忘れに注意しましょう。

STEP9:現金と明細票を受け取る
「現金とご利用明細票をお取りください。」の画面になり、現金の取り出し口が緑に光ります。


20ドル札の束が出てきました。その場で枚数を確かめたら、すぐに財布やバッグにしまってからATMを離れます。
ATMキャッシングにかかるコスト
海外キャッシングでは、次のようなコストがかかります。具体的な率や金額はカード会社やカードの種類によって違うので、手持ちのカードの条件を会員サイトで確認してください。
| かかるもの | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| ATMの利用料 | ATMの運営側が請求。引き出す前に画面に表示される | 写真のATMでは$2.75(2022年12月の撮影時点) |
| カード会社のATM手数料 | 引き出し1回ごとにカード会社が請求 | 三井住友カードの海外キャッシュサービスは、1万円以下110円・1万円超220円(税込) |
| 利息 | 借り入れの翌日から返済日までの日数分 | 三井住友カードの海外キャッシュサービスは実質年率18.0% |
三井住友カードの例は、三井住友カード「海外キャッシュサービス」の記載です(2026年10月時点)。同じページでは、日本円への換算レートは引き出した日のレートではなく、利用データが Visa・Mastercard の決済センターに届いた時点のレートが使われることも案内されています。
利息は日数で決まるので、たとえば日本円で4万6,500円分(仮に1ドル155円として300ドル)を借りて、年率18.0%で30日後に返すと、利息はおよそ690円です(4万6,500円×18.0%×30日÷365日で計算)。返済日が翌月・翌々月と先になるほど利息は増えます。
繰上返済で利息を減らせる(ネットならハワイ滞在中でもOK)
カードによっては、支払い日を待たずに「繰上返済(臨時のご返済)」ができ、返した日までの分だけ利息を払えば済みます。
返済の手続きをインターネットでできるカードなら、帰国を待たずにハワイ滞在中に返済することもできます。たとえばエポスカードでは、海外キャッシングの分をエポスNetで「リボ変更」し、「リボ増額払い」としてネット返済(ペイジー)で支払うと、利息は支払った日までの日割り計算になると案内されています(エポスカード「海外キャッシング」、2026年10月時点)。日本のネットバンキングにハワイからログインできれば、ホテルの部屋からでも手続きできます。
ただし、海外での利用データがカード会社に届くまでには日数がかかり、エポスカードも「利用日時によってはデータが未反映のため返済できない場合がある」としています。引き出した直後はまだ返せないことが多いので、会員サイトやアプリにキャッシングの利用が表示されたら手続きする、と考えておきましょう。短い旅行だと、反映が帰国後になることもあります。また、ネットバンキングのログインや振込の確認にSMSの認証コードを使う場合、ハワイで使う eSIM やSIMの種類によっては日本の電話番号あてのSMSを受け取れないことがあるので、認証方法も出発前に確認しておくと安心です。
帰国後に日本のATMで返す方法もあります。三井住友カードの海外キャッシュサービスでは、毎月の締切日までなら三井住友銀行ATMなど一部の提携ATMで全額を臨時に返済できます(返済のたびにATM手数料がかかり、利用データが届く前は返済できません。三井住友カード「海外キャッシュサービス」、2026年10月時点)。ネット返済に対応しているか、利用データが届く前に返せるかなど、返済の方法や条件はカード会社ごとに違います。出発前に会員サイトで確認しておきましょう。
ATMで「日本円で請求するか」を聞かれたら
ATMによっては、引き出す金額を日本円に換算して請求するかどうかを聞かれることがあります。これはお店での支払いと同じ「DCC(日本円払い)」の仕組みで、換算レートに上乗せがあるのが一般的です。表示が出たら、日本円に換算しない(米ドルのままにする)ほうを選ぶのが基本です。詳しくは「ハワイの両替はどこがお得?」のDCCの解説を参考にしてください。
ハワイでATMを安全に使うコツ
- お店の中や銀行のATMを選ぶ。人通りの少ない路上のATMや、夜遅い時間の利用は避けると安心です。写真のATMも、お店の中に置かれていたものでした
- 暗証番号は手で隠して入力する。後ろに人が並んでいたら、少し間隔をあけてもらうくらいでちょうどいいです
- 差し込み口に違和感があれば使わない。カードの差し込み口に後付けの部品が付いていたり、ぐらついていたりするATMは、カード情報を盗む装置が付けられている可能性があります
- 現金はATMの前でしまう。お札を数えながら歩き出さず、しまってから離れましょう
- カードの取り忘れに注意。写真のATMのように、現金より先にカードが戻ってくる機種があります
引き出した現金の使いどころ
ハワイはほとんどのお店でクレジットカードやタッチ決済が使えるので、現金が必要になる場面は限られます。チップをホテルのベッドメイキングやバレーパーキングなどで渡すときや、ファーマーズマーケットの屋台、一部の小さなお店などです。1ドル札がほしいときは、お店で買い物をして崩してもらうのが手軽です。チップの相場は「ハワイのチップ」で紹介しています。
まとめ
ハワイのATMキャッシングは、カードを入れる → 暗証番号 → 言語(日本語) → 引き出し → 金額 → 明細票 → 利用料の確認 → カードと現金を受け取る、という流れです。日本語を選べるATMなら、画面の案内どおりに進めれば迷うことは少ないはずです。
一方で、ATMの利用料・カード会社のATM手数料・利息がかかるので、必要な額をまとめて1回で引き出し、繰上返済で早めに返すのが、コストを抑えるコツです。ネットで返済できるカードなら、利用が反映され次第ハワイ滞在中に返すこともできます。出発前に、キャッシング枠と暗証番号の確認を忘れずに。
※ 記事内のATMの写真は、見やすさのため、画像生成AIを使って画面への照明の映り込みを消す加工をしています。細かな文字や絵柄が実物と異なる場合があります。