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ハワイのマラサダといえば、多くの方が思い浮かべるのは「レナーズ」ではないでしょうか。でもオアフ島には、ワイキキのフードコートで揚げたてを出す店、深夜2時から地元の人が買いに来るベーカリー、カイルアのフードトラックなど、それぞれ違う個性のマラサダがあります。この記事では、お店ごとの特徴を「揚げたてを出すか」「どのエリアにあるか」「どんな人に親しまれているか」の視点で整理します。
はじめにお断りしておくと、この記事は全店を食べ比べた感想ではありません。もんちゅが食べたことのないお店も含まれるので、味の優劣は付けず、各店の公式情報と現地メディア(HAWAIʻI Magazine、Honolulu Magazine など)の評価をもとに、お店選びの材料になる違いをまとめています。ただし1軒だけ、実際に行ってすっかり好きになったお店があるので、そこだけは思い出も添えて紹介させてください。営業時間などは2026年9月時点のものなので、お出かけ前に各店の公式情報も確認してください。

そもそもマラサダとは
マラサダは、ポルトガル系の移民がハワイへ伝えた揚げ菓子です。HAWAIʻI Magazine によると、1878年にマデイラ諸島やアゾレス諸島からサトウキビ農園で働くために渡ってきた人たちとともに広まりました。四旬節の前に、バターや砂糖を使い切るために作られた習慣がもとになっていて、ハワイでは今もファット・チューズデー(マルディグラ)を「マラサダ・デー」と呼びます(HAWAIʻI Magazine のマラサダ解説(英語))。マラサダ・デーは毎年日付が変わり、次回は2027年2月9日です。この日の名店は特に混み合います。
同誌は、マラサダの決め手は食感で「外はカリッと、中はふわふわ」であることだと紹介しています。だからこそ、揚げたてを出す店かどうかが、お店選びの大きな分かれ目になります。
比較表:オアフ島のマラサダ8軒
| 店名 | エリア | 揚げたて提供 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| レナーズ・ベーカリー | カパフル通り | まとめ揚げ(回転が速い) | 1953年創業の代表格。クリーム入りのマラサダ・パフ |
| ペニーズ・ワイキキ・マラサダ | ワイキキ(ロイヤルハワイアンセンター) | ◎ 注文後に揚げる | ワイキキで揚げたてが食べられる。地元産フルーツのフィリング。もんちゅのお気に入り |
| パイプライン・ベイクショップ&クリーマリー | カイムキ | ◎ 注文後に揚げる | 大ぶり。アイスをはさんだ「マラモード」 |
| ジッピーズ | 島内各地 | ◎ 注文後に揚げる | ロコの定番ファミリーレストラン。気軽に頼める |
| カメハメハ・ベーカリー | カリヒ | 作り置き | 深夜2時開店。ポイのグレーズドーナツが看板 |
| アグネス・ポルトガル・ベイクショップ | カイルア | 作り置き | 1968年創業の味をフードトラックで継承 |
| リリハ・ベーカリー | ワイキキほか | 作り置き | 大ぶりで詰め物が豊富。夜まで開いている |
| デュークス・レーン・マーケット&イータリー | ワイキキ | 作り置き | もち粉を使った「モチマラサダ」 |
旅行者の定番:レナーズ・ベーカリー
カパフル通りの「レナーズ・ベーカリー」は、1953年にレナード・レゴ氏が祖母のレシピでマラサダを売り始めた店で、ハワイでマラサダが広まるきっかけになったと紹介されています(HAWAIʻI Magazine の記事(英語))。砂糖のコーティングはオリジナル(プレーン)、シナモンシュガー、リヒンの3種類。クリーム入りの「マラサダ・パフ」は、カスタード、ドボッシュ(チョコ)、ハウピア(ココナッツ)、マカダミアナッツ、グアバから選べます(公式サイトのメニュー(英語))。
**2026年9月16日時点で、カパフル通りの本店は改装のため休業中です。**公式サイトには9月26日に再開予定と掲示されています。予定は変わることがあるので、行く前に公式サイトで確認してください。
本店が混んでいるときは「マラサダモービル」
レナーズは、オアフ島の各地にフードトラック「マラサダモービル」を出しています。ワイケレ、パールリッジ、ココマリーナ、ウインドワード・モール、空港近くのラグーン・ドライブの5か所で、レンタカーでの移動中や空港へ向かう前に立ち寄りやすいのが利点です(マラサダモービルの案内(英語))。
ただし注意点があります。公式サイトによると、ワイケレ・パールリッジ・ココマリーナ・ウインドワード・モールの4台は2025年から現金が使えず、カード払いのみです(公式サイトに「cashless—card payments only」と明記されています)。また、電話での予約注文は本店のみの受付です。
ワイキキから本店へは、クヒオ通りから2番または13番のバスでカパフル通りへ行けます。詳しい行き方は「【ザバスでハワイ周遊】ワイキキからレナーズまで」、お店の様子は「ふわっふわ!もちっもち!ハワイ定番マラサダ『レナーズ』」で紹介しています。

ワイキキから歩いて行けるお店
ペニーズ・ワイキキ・マラサダ(ロイヤルハワイアンセンター)
ワイキキで揚げたてを食べたいなら、ロイヤルハワイアンセンターB館2階のフードコート「パイナ ラナイ」にある「ペニーズ・ワイキキ・マラサダ」です。センターの案内によると、注文を受けてから揚げていて、フィリングには地元産のフルーツを使っています。営業時間は毎日6:00〜21:00と長く、朝食にも夜のおやつにも寄れます(ロイヤルハワイアンセンターの店舗案内)。
もともとはノースショアのフードトラックから始まったお店で、現在の店舗はロイヤルハワイアンセンターの1店です(ペニーズ公式サイト(英語))。センターの様子は「ロイヤルハワイアン散策記」もどうぞ。
「ケイティ・ペリー」と呼ばれた日
ここは、もんちゅが実際に行ってすっかり好きになったお店です。応対してくれたのは、とても感じのよいおじさまの店員さん。受け取り用の名前を聞かれたので、ちょっとふざけて「ケイティ・ペリー」と答えたところ、「マジかよ!?」と大きなリアクションが返ってきました。
そして揚げあがったとき。その店員さんはスマホのライトをつけて左右に振りながら、ライブ会場の観客になりきって「ケイティ・ペリー!」と呼んでくれたのです。フードコートの一角が、一瞬だけコンサート会場になりました。マラサダそのものはもちろん、この接客が忘れられなくて、もんちゅにとってワイキキで一番好きなマラサダのお店になりました。
注文時に名前を聞かれるお店なので、呼ばれたい名前で答えてみるのも楽しいですよ。もちろん、どんな応対になるかはその時々ですが、こういう出会いがあるのも旅の面白さですよね。
デュークス・レーン・マーケット&イータリー(クヒオ通り)
クヒオ通りの「デュークス・レーン・マーケット&イータリー」では、もち粉を使った「モチマラサダ」が売られています。Honolulu Magazine によると、プレーンのほかウベ(紫いも)やマンゴーがあり、15時頃には売り切れることが多いそうです(Honolulu Magazine の記事(英語))。もちもちした食感が好きな方は、ふつうのマラサダと食べ比べてみると違いがよく分かります。
リリハ・ベーカリー(インターナショナル マーケットプレイスほか)
ハワイの老舗ベーカリー「リリハ・ベーカリー」は、ワイキキではインターナショナル マーケットプレイスの3階とワイキキ・ビーチ・ウォークの2階にお店があります(公式サイトの店舗一覧(英語))。マラサダは揚げたてではなく作り置きのタイプですが、大ぶりでハウピアやリリコイなどの詰め物が入ったものが並びます。夜まで開いているので、ディナーの帰りに買えるのも便利です。
ロコに親しまれているお店
カメハメハ・ベーカリー(カリヒ)
観光客より地元の人が多いお店といえば、カリヒの「カメハメハ・ベーカリー」です。看板商品は紫色の「ポイ・グレーズドーナツ」ですが、マラサダも人気で、HAWAIʻI Magazine の読者投票ではマラサダ部門でハワイ州3位に選ばれています。同誌は「島で最高クラスのマラサダも出す。売り切れが早いので早めに」と紹介しています(HAWAIʻI Magazine の記事(英語))。
早朝から開いていて、朝のうちに売り切れることもあります。公式サイトが確認できないお店なので、営業時間や在庫は公式SNSなどで確認してから向かうと安心です。現金を用意しておくと支払いで困りません。ワイキキからは少し距離があるので、レンタカーやバスで足を延ばす形になります。
パイプライン・ベイクショップ&クリーマリー(カイムキ)
カイムキのワイアラエ通りにある「パイプライン・ベイクショップ&クリーマリー」は、HAWAIʻI Magazine の「ハワイのベスト・マラサダ5選」(2026年6月)に選ばれたお店です。大ぶりで、注文を受けてから揚げるのが特徴。Honolulu Magazine は、揚げたてなのでしぼんだり砂糖が湿ったりしないと評しています(HAWAIʻI Magazine のベスト・マラサダ(英語) / Honolulu Magazine の記事(英語))。アイスクリームをはさんだ「マラモード」も名物です。カイムキはダイヤモンドヘッドやKCCファーマーズマーケットの近くなので、「ザ・バスで行くカハラ1日モデルプラン」と合わせやすいエリアです。
アグネス・ポルトガル・ベイクショップ(カイルア)
カイルアの「アグネス・ポルトガル・ベイクショップ」は、1968年から約50年続いた店が2018年に閉店したあと、2020年に新しいオーナーが元のレシピを引き継いでフードトラックとして復活したお店です。Honolulu Magazine は「他店より厚みがあり、よりポルトガル本来のものに近い」と紹介しています(Honolulu Magazine の記事(英語))。現在の場所はホオライ通り5番地で、公式Instagramでは毎日6:00〜13:00と案内されています(2026年9月時点)。古いガイドブックに載っている実店舗の住所とは違うので気をつけてください。営業日は変わることがあるので、公式Instagramで確認してから向かいましょう。カイルアへは「レンタカーで行くカイルア1日モデルプラン」も参考にどうぞ。
ジッピーズ(島内各地)
ロコの生活に根づいたファミリーレストラン「ジッピーズ」でも、マラサダを注文できます。Honolulu Magazine は、全店で注文を受けてから揚げていると紹介しています(Honolulu Magazine の記事(英語))。専門店を回る時間がないときでも、食事のついでに揚げたてを試せるのが魅力です。
失敗しないための選び方
- 揚げたてを狙うなら: ペニーズ、パイプライン、ジッピーズのように注文後に揚げる店へ。買ったらその場で食べるのがいちばんおいしい食べ方です
- 時間が経つと変わります: Honolulu Magazine の食べ比べ記事では、1時間置いたマラサダは柔らかく油っぽくなったと書かれています。ホテルに持ち帰る前提なら、揚げたてにこだわるより、詰め物のあるタイプを選ぶ方が満足しやすいでしょう
- 朝のうちに行く: カメハメハ・ベーカリーやデュークス・レーンのように、午前中〜昼過ぎで売り切れる店があります
- 支払い方法を確認: レナーズのマラサダモービルは多くがカード払いのみ、小さなお店では現金が便利なこともあります。カードと少額の現金の両方があると安心です
- 食べ歩きのコツ: 砂糖がよくこぼれるので、紙ナプキンを多めにもらっておきましょう
他の島のマラサダは?
旅行者によく名前が挙がる他島のお店については、2026年9月時点で次の状況です。
- テックス・ドライブイン(ハワイ島ホノカア): 営業中です。1969年創業で、注文を受けてから作る四角い形のマラサダが特徴です(公式サイト(英語))
- プナルウ・ベイクショップ(ハワイ島ナアレフ): 公式サイトによると、ハリケーン・ララの被害で当面休業しています。再開の時期は公表されていません(公式サイト(英語))
- ホームメイド・ベーカリー(マウイ島): 地元メディアによると、2024年4月にロウアー・メイン通りの店舗を閉店しています(Maui Now の記事(英語))。古い情報が多く残っているので注意してください
ハワイ島は台風被害の影響が残っている場所があるため、訪れる前にハワイ州観光局の案内などで最新情報を確認してください。
よくある質問
Q. 結局どこのマラサダがいちばんおいしいですか?
好みが分かれるところです。もんちゅが実際に行って好きになったのはワイキキのペニーズですが、味だけでなく接客の思い出込みの答えです。「外はカリッと中はふわふわ」の食感を重視するなら注文後に揚げる店(ペニーズ、パイプライン、ジッピーズ)、クリーム入りの食べごたえを楽しみたいならレナーズやリリハ・ベーカリー、もちもち食感が好きならデュークス・レーンのモチマラサダ、というように選ぶと失敗しにくいです。
Q. ワイキキから歩いて買えるマラサダはありますか?
はい。ロイヤルハワイアンセンターのペニーズ、クヒオ通りのデュークス・レーン、インターナショナル マーケットプレイスやワイキキ・ビーチ・ウォークのリリハ・ベーカリーは、ワイキキの徒歩圏にあります。
Q. マラサダは持ち帰ってあとで食べられますか?
食べられますが、揚げたてのおいしさとは変わります。Honolulu Magazine の記事では、時間が経ったマラサダをトースターオーブンで数分温めた食感を好んだという記述もあります。ホテルに持ち帰るなら、その日のうちに食べるのがおすすめです。
Q. 「マラサダ・デー」はいつですか?
四旬節前のファット・チューズデー(マルディグラ)で、毎年日付が変わります。次回は2027年2月9日です。この日は名店が特に混み合うので、時間に余裕をもって出かけてください。
Q. レナーズの本店はいつ再開しますか?
公式サイトには、2026年9月26日に再開予定と掲示されています(2026年9月16日時点)。予定は変わることがあるので、公式サイトで最新の案内を確認してください。休業中はマラサダモービルで購入できます。
まとめ
ハワイのマラサダは、レナーズの一択ではありません。ワイキキで揚げたてを食べたいなら、もんちゅのお気に入りでもあるペニーズ、地元の人に交じって買うならカメハメハ・ベーカリー、ポルトガル本来の味わいに近いものを探すならカイルアのアグネス、食事のついでならジッピーズと、それぞれに合う場面があります。滞在中に2軒ほど回って、砂糖のまぶし方や生地の違いを楽しんでみてください。ほかのハワイの甘いものは「ハワイで食べたい定番スイーツ7選」でまとめています。
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