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ワイキキの街を歩いていると、あちこちでターコイズ色(明るい青緑)の自転車がずらりと並んだステーションを見かけます。これがホノルルのシェアサイクル「Biki(ビキ)」です。バスを待つほどでもない、でも歩くと少し遠い——カピオラニ公園やカカアコ、アラモアナへの移動にちょうどよい乗り物ですが、「料金はいくら?」「旅行者でも借りられる?」「ちゃんと返せたかわからない」と、最初は戸惑うポイントもあります。
この記事では、Biki の料金プランと選び方、借り方・返し方、困ったときの対処、そして知らないと違反になりやすい自転車の交通ルールを、Biki 公式サイト(英語)とホノルル市交通局(英語)の情報をもとにまとめました。情報は2026年10月時点のもので、料金は税抜きの米ドルです。料金やプランは変わることがあるので、借りる前にキオスクの画面やアプリで最新の金額を確認してください。

まず結論:Biki はこんな人に向いています
- ワイキキから2〜4kmほどの場所へ行きたい人: カピオラニ公園、カパフル、アラモアナ、カカアコあたりは、自転車なら30分以内で着ける距離です
- 好きなタイミングで動きたい人: ステーションは130か所以上あり、24時間・365日使えます(悪天候などで止まる場合を除く。Biki のよくある質問(英語))。借りた場所と違うステーションに返せるので、片道だけ使うこともできます
- 何度も乗るなら「300分パス」: 1回ずつ払うより割安になりやすく、1年間有効です
いっぽうで、16歳未満は利用できないので、小さな子ども連れの家族旅行には向きません。長い距離の移動や、雨の日・夜遅くの移動は、ザ・バスや配車アプリ(ハワイの Uber・Lyft・タクシーの使い分け)のほうが安心です。
Biki の料金プラン(2026年10月時点)
Biki のプランは、ステーションのキオスク(券売機)で買えるものと、アプリ・公式サイトで買えるものがあります。旅行者が使いやすいのは次の3つです。
| プラン | 料金 | 内容 | 買える場所 |
|---|---|---|---|
| ワンウェイ(One-Way) | 1台5ドル | 1回30分まで。1枚のクレジットカードで最大4台まで借りられる | キオスク・アプリ |
| 300分パス(キオスクでは Multi-Stop、アプリでは Free Spirit) | 55ドル | 300分を好きなように分けて使える。購入から1年間有効 | キオスク・アプリ |
| ボイジャー(The Voyager) | 月30ドル | 1か月乗り放題。1回45分まで | アプリ・公式サイト |
ほかに、1回30分まで乗り放題の「コミューター」(月25ドル)と、年間プランの「トレッカー」(年240ドル)もあります。プランと料金はBiki 公式の料金ページ(英語)とよくある質問(英語)に基づいています。
時間を超えたときの追加料金
プランに含まれる時間を超えると、30分ごと(30分未満も切り上げ)に5.25ドルが加算されます。たとえばワンウェイ(30分まで)で45分乗ると追加料金が1回分、61分以上乗ると2回分かかります。実際の請求額は、利用後にアプリやカードの明細で確認してください。ワンウェイの「30分」は思ったより短いので、寄り道をしそうなら300分パスにしておくと安心です。

旅行者のプランの選び方
- 滞在中に1〜2回乗るだけ → ワンウェイ。キオスクでクレジットカードを差し込めば、アカウント登録なしで借りられます
- 数日にわたって何回か乗る → 300分パス。ワンウェイで10回乗ると50ドルなので、30分以内の移動を10回前後するならほぼ同じ、途中で時間を超えそうなら300分パスのほうが割安です
- 1週間以上の滞在で毎日のように乗る → ボイジャー(月30ドル)。自動更新を選んだ場合は翌月分も請求されるので、帰国前にアプリで更新の設定を確認しておきましょう
注意したいのは、300分パスや月額プランで一度に借りられるのは1台だけという点です。2人で1台ずつ乗るなら、それぞれパスを用意するか、ワンウェイで台数分(最大4台)を買います。
借り方:キオスクとアプリの2通り
キオスクで借りる(登録なしで使える)
- ステーションのキオスクの画面にタッチし、言語を日本語に切り替えます(Biki の日本語の案内ページによると、キオスクは日本語表示に対応しています)
- プラン(ワンウェイか300分パス)を選び、クレジットカードかデビットカードで支払います。使えるのは Visa、Mastercard、American Express、JCB、Diners、Discover で、現金とプリペイドカードは使えません(Biki のよくある質問(英語))
- 画面に表示される5桁のコードをメモするか印刷します
- ドックのキーパッドにコードを入力し、黄色→緑のランプが点いたら、サドルを持って自転車を持ち上げ、後ろに引いて取り出します

日本語の案内ページによると、コードの有効期限は5分で、発行したステーションでしか使えません。キオスクで300分パスを買った場合は、乗るたびにキオスクで同じクレジットカードを差し込み、「I have a pass」から新しいコードを出します。
キーパッドの上に赤いランプが点いている自転車は、修理が必要なため借りられません。最初に赤いランプが点いていない自転車を選びましょう。
アプリで借りる(何度も乗るなら便利)
Biki の公式サイトが案内しているのは、自転車メーカー PBSC のアプリ(iPhone・Android)です(公式のアプリ案内(英語))。ストアでの名前が違って見つけにくいときは、この案内ページのリンクから入れると確実です。アカウントを作ってプランを買うと、アプリの「Unlock(ロック解除)」で乗りたいステーションの5桁のコードを出せます。ステーションの場所、自転車と空きドックの数もリアルタイムで見られるので、返す場所探しにも役立ちます。
アプリで自転車を借りるには、その場でのデータ通信が必要です。ワイキキの街なかでは、ホテルの Wi-Fi は届かないと考えておきましょう。eSIM やポケット WiFi を用意しておくと、借りるときも返す場所を探すときも困りません(「ハワイは WiFi レンタルと eSIM どっち?」)。
トリファ(trifa)
ハワイに着いてすぐスマホを使えるよう、出発前に通信を準備しておける。物理SIMの差し替え不要でQRコードから設定でき、対応機種なら日本で開通まで済ませられる。
公式サイトで詳しく見る※ 特典・料金は変更される場合があります。最新情報はリンク先でご確認ください。
地図アプリとBikiのアプリを両方使っていると、スマホの電池の減りも早くなります。日中に出歩く日は、モバイルバッテリーを1台持っておくと安心です。
返し方:緑のランプを見るまでが利用時間
返すときは、借りた場所と違うステーションでもかまいません。空いているドックに前輪をしっかり押し込み、キーパッドに緑のランプが点いたら返却完了です。公式の案内では、緑のランプが利用終了を示す唯一のサインとされています。

- 赤いランプが点いたら: いったん自転車を引き出し、別の空きドックに入れ直します
- 緑のランプを見たか自信がないとき: その場で Biki のカスタマーサービス(1-888-340-2454、毎日7時〜21時)に電話すると、利用が終わっているか確認してもらえます(受付時間はBiki のよくある質問(英語)による)
ドックに戻すまで、自転車の責任と料金は利用者にかかります。お店に寄るときに自分の鍵でつないだり、ステーション以外に置いたままにしたりするのはやめましょう。

困ったときの対処
返したいステーションが満車
キオスクで「I have a pass」を選び、パスを買ったときのクレジットカード(会員は Biki カード)を差し込んで「Time Credit」を選ぶと、15分間の猶予がもらえます。その間にアプリやキオスクの画面で空きドックのある近くのステーションを探して返しましょう。
自転車が出てこない
コードを入れても取り出せないときは、緑のランプが点くのを待ってから、サドルを持って後輪を浮かせるように持ち上げ、そのまま落とすとドックから外れやすくなります。それでも出てこなければ、別の自転車で試します。
乗っている途中で自転車の調子が悪い
近くのステーションに返し(緑のランプを確認)、キーパッドの上の赤いレンチのボタンを押してスタッフに知らせます。そのうえで別の自転車を借ります。パンクした場合も、パンクした側の車輪を浮かせてドックに入れれば返せます。
自転車を盗まれた
すぐにカスタマーサービス(1-888-340-2454)に連絡し、24時間以内に警察へ被害届を出します。回収や交換の費用を請求される場合があります(Biki のよくある質問(英語))。前の荷台に載せたバッグを狙った盗難もあるので、信号待ちのあいだも荷物から目を離さないようにしましょう(「ハワイの治安と対策」)。
知っておきたい交通ルール
旅行者がうっかりしやすいのが、歩道を走ってはいけないというルールです。
- ワイキキでは歩道の走行が禁止: ホノルル市の条例で、ワイキキではすべての歩道で自転車に乗れません。ダウンタウンなどの商業地区の歩道も州法で禁止されています(ホノルル市交通局(英語))。Biki の安全ガイド(英語)によると、違反すると55ドルの罰金です。歩道を通りたいときは、自転車を降りて押して歩きます
- 車道は右側を、車と同じ向きに走る: 日本とは逆です。自転車レーンがあればそこを走ります
- 夜はライトをつける: 日没30分後から日の出30分前までは前照灯が必要です(同上)。Biki の自転車にはライトが付いていて、自分で用意する必要はありません(Biki のよくある質問(英語))
- ヘルメット: ハワイ州の法律で着用が義務なのは16歳未満で、Biki を使える16歳以上は義務ではありません(ハワイ州法 第291C-150条、ホノルル市交通局(英語))。ただし Biki はすべての人に着用をすすめています
- 飲酒運転はしない: お酒を飲んだあとは乗らないようにしましょう。ノイズキャンセリングのイヤホンをつけての走行も避けるよう、Biki は呼びかけています
ベルの使い方:日本とハワイで考え方が逆です
日本の感覚のままだと戸惑いやすいのが、自転車のベルです。
- 日本では「むやみに鳴らさない」: 道路交通法第54条第2項で、標識などで鳴らすよう決められた場所を除き、ベル(警音器)を鳴らしてはいけないとされています。危険を防ぐためにやむを得ないときは別ですが、歩行者にどいてもらうために鳴らすのは違反で、2万円以下の罰金または科料の対象です(同法第121条第1項第9号、e-Gov 法令検索「道路交通法」)
- ホノルルでは「歩道で追い越す前に音で知らせる」: オアフ島(ホノルル市)の条例(Revised Ordinances of Honolulu 第15-18.7条)では、歩道を走ってよい場所でも、時速10マイル(約16km)以下で走り、歩行者に道を譲り、歩行者を追い越す前に音で合図をすることが求められています(条文番号と内容はホノルル市交通局の自転車関連法令の一覧(英語)による。ホノルル市交通局のよくある質問(英語))
- ワイキキでは、そもそもこの場面になりません: ワイキキやダウンタウンなどの商業地区は歩道を走ること自体が禁止です。歩道では自転車を降りて押して歩き、ベルで歩行者に道を空けてもらうことはしません
- 合図はベルでも声でもよい: 条例は合図の方法を決めていません。ハワイ自転車連盟は、追い越す前に声かベルで「やさしく」知らせるよう呼びかけています(Hawaiʻi Bicycling League「Hawaiʻi Bike Laws」(英語))。右側通行のアメリカでは、左側から追い越すときに「On your left!(左から失礼します)」と声をかけるのがよく使われる言い方です
- 自転車レーンでも歩行者が優先: 自転車レーンに歩行者がいるときは、自転車が道を譲るよう条例で決められています(第15-18.3条、同上)。ベルを鳴らし続けてどいてもらうのではなく、速度を落として待つか、安全を確かめてよけましょう
なお、ハワイ州法で自転車に義務づけられている装備は、夜間のライト・反射材とブレーキで(ハワイ州法 第291C-147条)、ベルを付けることは求められていません。Biki の自転車にベルが付いているかどうかは公式サイトに記載がないので、乗る前にハンドルまわりを確かめ、見当たらなければ声で知らせましょう。
ハワイで旅行者がやりがちな違反は、ほかにも「ハワイ旅行で気をつけたいルールとマナー」にまとめています。
よくある質問
Q. 何歳から Biki を使えますか?
16歳以上です(Biki 公式のよくある質問より)。子ども連れなら、ザ・バスやワイキキ・トロリーなどを組み合わせるのが現実的です。
Q. 旅行者でも月額プランを買えますか?
買えます。Biki の料金ページには旅行者向け(Visitor)のタブがあり、表示されているプランと料金はハワイ在住者向けと同じです(2026年10月時点)。
Q. 自転車に荷台や鍵は付いていますか?
前に荷台があり、ゴムひもで小さめのバッグを押さえて運べます。鍵は付いていないので、乗らないときはステーションに返すのが基本です。お店に入るときは近くのステーションに返し、出てきたらまた借りましょう。

Q. ザ・バスとどちらが安いですか?
ザ・バスは HOLO カードで1回3ドル、1日に何回乗っても7.50ドルまでです(2026年9月時点、「ザ・バスの乗り方ガイド」)。料金だけならザ・バスのほうが安くなりやすく、Biki は「バス停まで歩いて待つより早い短い距離」や「海沿いを走ること自体を楽しみたいとき」に向いています。
Biki がおすすめな人・おすすめしない人
おすすめな人
- 16歳以上の大人だけの旅行で、ワイキキ周辺を身軽に動きたい人
- カピオラニ公園やカカアコなど、バスだと乗り換えが面倒な近場へ行きたい人
- 日本でも自転車に乗り慣れていて、右側通行の車道を走ることに不安がない人
おすすめしない人
- 16歳未満の子どもがいる家族
- 荷物が多い日、雨の日、夜遅い時間の移動
- 車道を走ることに不安がある人(ワイキキの中心部は車も歩行者も多めです)
まとめ
Biki は、ワイキキから少し離れた場所への移動を気軽にしてくれるシェアサイクルです。1回だけならワンウェイ(5ドル・30分)、何度も乗るなら300分パス(55ドル)が目安です。借りるときは赤いランプのない自転車を選び、返すときは緑のランプを見るまでその場を離れないこと、そしてワイキキでは歩道を走らないこと。この2つを覚えておけば、Biki での移動はぐっと気持ちよくなります。もんちゅの勝手な感想ですが、海風を受けながらカピオラニ公園のほうへ向かう道は、自転車ならではの気持ちよさがありそうです。
アプリで借りるならスマホの通信は必須です。出発前に準備しておきましょう。
トリファ(trifa)
ハワイに着いてすぐスマホを使えるよう、出発前に通信を準備しておける。物理SIMの差し替え不要でQRコードから設定でき、対応機種なら日本で開通まで済ませられる。
公式サイトで詳しく見る※ 特典・料金は変更される場合があります。最新情報はリンク先でご確認ください。
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