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「ハワイって治安はいいの?」「夜にワイキキを歩いても大丈夫?」。初めてのハワイでも、何度目かのハワイでも、気になるのが治安です。日本語が通じるお店も多く、のんびりした雰囲気のハワイですが、日本と同じ感覚で過ごしていると思わぬトラブルに遭うことがあります。
この記事では、**在ホノルル日本国総領事館が2026年1月に公表した「安全の手引き」**とハワイ州の犯罪統計をもとに、旅行者が実際に遭いやすい被害と、その対策をまとめました。知らないと罰金になる現地のルールや、海の事故、困ったときの連絡先も紹介します(2026年9月時点)。

まず結論:ハワイの治安はこう考える
- 凶悪犯罪は少なめ、でも「盗難」は多い。ハワイ州は凶悪犯罪の発生率が全米50州中44位と低い一方、財産犯(盗難など)の発生率は16位と高い水準です(2024年の統計、在ホノルル日本国総領事館「安全の手引き」(PDF))
- 旅行者が狙われやすいのは、置き引き・車上ねらい・ひったくり。ビーチ、レストラン、ホテル、空港、ショッピングセンター、駐車場で「目を離したすき」に起きています
- 日本と違うルールに注意。赤信号や横断歩道以外での道路の横断、横断中の歩きスマホ、ビーチや路上での飲酒には罰金があります
- 命に関わる事故で多いのは、実は海。ハワイ州保健局によると、海での溺水事故の犠牲者の半数以上が州外からの旅行者です
必要以上に怖がることはありませんが、「日本と同じ感覚で荷物を置かない」「夜は人通りの少ない場所に行かない」を押さえるだけで、多くのトラブルは避けられます。
数字で見るハワイの治安
総領事館の「安全の手引き」によると、ハワイ州司法長官局の集計で、2024年にハワイ州で起きた凶悪犯罪と財産犯罪は合計63,030件で、前年より1,701件減りました。一方で、銃器を使った事件は976件と前年比108.5%に増えています。罪種別の件数は次のとおりです。
| 罪種 | 2024年の件数(ハワイ州) |
|---|---|
| 車両盗 | 5,325件 |
| 侵入盗 | 2,974件 |
| 傷害 | 2,001件 |
| 強盗 | 687件 |
| レイプ | 521件 |
| 殺人 | 31件 |
出典: 在ホノルル日本国総領事館「安全の手引き」(令和8年1月1日版、PDF)
車の盗難や、車上ねらい・置き引きなどの「物を盗られる」犯罪が中心であることが分かります。同じ手引きでは、ハワイは「北米において比較的治安が良好」と言われる一方で、日々観光客を狙った犯罪が起きていると注意を呼びかけています。
旅行者が遭いやすい被害と対策
置き引き:ビーチ・レストラン・スーパーで多い
いちばん気をつけたいのが置き引きです。手引きでは、ビーチ、レストラン、ホテル、空港、ショッピングセンターなどで、目を離したすきにバッグが盗まれるケースが「頻発」しているとしています。具体的には次のような例が挙げられています。
- ビーチで海に入っている間に、浜に置いたバッグを盗まれる
- スーパーで商品棚を見ている間に、床に置いたバッグを盗まれる
- 盗まれたバッグにホテルのカードキーや部屋番号が分かるものが入っていて、その情報でホテルの部屋に侵入される
対策
- ビーチには貴重品を持っていかない。現金は最小限にし、パスポートはホテルのセーフティボックスへ
- 海に入るときは交代で荷物番をする。1人のときは、濡れても大丈夫な防水ケースに最低限のものだけ入れて身につける
- レストランでは、椅子の背もたれや足元にバッグを置きっぱなしにしない
- ホテルのカードキーと、部屋番号が書かれた紙を一緒に持ち歩かない
ワイキキのビーチの過ごし方は「ワイキキビーチのエリア別ガイド」でも紹介しています。
車上ねらい・車の盗難:レンタカーは特に狙われやすい
レンタカーで観光する人は要注意です。手引きでは、ビーチ、観光名所、ショッピングセンターなどの駐車場で車上ねらいや車の盗難が「頻発」しており、レンタカーが特に狙われやすいとしています。駐車してわずかな時間でも被害が起きています。
対策
- 短時間の駐車でも、貴重品やバッグを車内に残さない。トランクに移す作業も、目的地に着く前に済ませておくと安心です
- 必ず施錠する
- 路上や公園に停めた車で寝泊まりしない(手引きでは「大変危険」と明記)
レンタカーの借り方や保険の選び方は「ハワイのレンタカーガイド」にまとめています。
ひったくり:バッグは「斜めがけ」で
ワイキキ周辺の繁華街などでは、ひったくりも起きています。手引きによると特に女性の被害が多く、奪われたバッグを取り返そうとして、さらに暴行を受けた例もあります。
対策
- 丈夫なショルダーベルトのバッグを斜めがけにする。リュックは両方の肩ベルトをかける
- シェアサイクル「Biki」の前カゴにバッグを入れたまま信号待ちをしない(カゴのバッグを盗まれた例があります)
- 万一ひったくられても、追いかけたり取り返そうとしたりしない。犯人が刃物や銃を持っている可能性があるので、安全な場所に逃げてから911に通報します
旅行用のバッグを選ぶなら、ファスナーがしっかり閉まり、ベルトが体から外れにくい斜めがけタイプが安心です。
ホテルの客室でも油断しない
手引きでは、ホテルやコンドミニアムの客室を狙った侵入盗が過去に起きており、「高級ホテルといえども例外ではない」としています。部屋にいるときはドアチェーンをかけ、外出するときは貴重品を机の上に置いたままにせず、セーフティボックスに入れましょう。
ツアー会社の選び方と、甘い勧誘
スカイダイビングやパラグライダーでの死亡事故、「2回目の宿泊だから安くする」といった勧誘でツアーを申し込ませ、参加中にお金の支払いを求められた例も手引きで紹介されています。アクティビティは、口コミや運営会社の情報を確かめたうえで申し込みましょう。
夜のワイキキは大丈夫?
ワイキキのメインストリートのカラカウア通りは、夜も人通りが多くにぎやかです。ただし、夜ならではの注意点があります。
- 売春の勧誘に関わらない: 手引きによると、夜のワイキキでは売春が横行していると言われ、警察のおとり捜査も行われています。ハワイ州法では、声をかけるだけでも逮捕されることがあり、実際に日本人が買春容疑で逮捕された例もあります。話しかけられたら何も話さず、その場を離れましょう。クレジットカードを盗まれたり、多額の現金を要求されたりするトラブルも起きています
- 夜の公園やビーチに近づかない: ハワイ州観光局の案内では、公園は午後10時から午前5時ごろまで閉まるところが多く(公園によって異なります)、夜の立ち入りには制限があります(ハワイ州観光局「条例・マナー」)
- テントやレンタカーでの野宿は絶対にしない: ビーチ近くの公園でテントを張って野宿していた日本人旅行者が、深夜に襲われて金品を奪われた例があります
- 大通りから外れた暗い道を歩かない: 帰りが遅くなったら、タクシーや配車アプリを使うのも一つの方法です

知らないと罰金:日本と違うハワイのルール
「知らなかった」は通用しないので、出発前に確認しておきましょう(2026年9月時点、ハワイ州観光局「条例・マナー」より)。
| ルール | 内容・罰金の目安 |
|---|---|
| 横断歩道以外での横断(ジェイウォーク) | 130〜180ドル |
| 歩行者信号の点滅中に横断を始める | 130ドル |
| 道路の横断中にスマホなどの画面を見る(オアフ島) | 1回目15〜35ドル、1年以内の2回目35〜75ドル、3回目75〜99ドル(音声通話は対象外) |
| 飲酒 | 21歳以上。街中・ビーチ・公共交通機関での飲酒は禁止。購入時に年齢確認のためパスポートの提示を求められる |
| 喫煙 | 21歳以上。屋内や公共の場所は禁煙(電子たばこを含む) |
総領事館の手引きでは、オアフ島では赤信号無視を取り締まるカメラが2022年末から段階的に導入されていることや、横断歩行者の妨害の取り締まりが非常に厳しいことにも触れています。レンタカーを運転する人は、日本の運転免許証とあわせて国際運転免許証を持っておくことが強く勧められています。
ほかにも、日本の感覚だと気づきにくい注意点があります。
- 子どもだけにしない: 手引きによると、しつけのつもりでも18歳未満の子どもへの暴力は児童虐待とみなされ、逮捕されることがあります。ハワイ州では、車内に子どもだけを残すことも禁止されています
- 夫婦げんかでも通報されることがある: 暴力はもちろん、ホテルの部屋から追い出す、怒鳴るといった行為で周りの人が通報し、日本人が逮捕された例があります
- 大麻には絶対に手を出さない: ハワイ州では医療用大麻が合法化されていますが、日本の法律では海外での使用や所持も処罰の対象になることがあります
- 野生動物に近づかない: ウミガメには3メートル以上、ハワイアンモンクシールには15メートル以上離れて見守るのがルールです。もんちゅの仲間たちを見かけたら、遠くからそっと見守ってくださいね
いちばん気をつけたいのは「海の事故」
治安とは少し違いますが、旅行者の命に関わる事故として多いのが海の事故です。ハワイ州保健局によると、2013〜2017年の海での溺水事故では、犠牲者の53%が州外からの人で、州外からの人の溺水事故の42%がシュノーケリング中に起きていました(ハワイ州保健局 溺水事故の防止(英語)。2026年9月時点で同局が掲載している数字で、少し前の期間の統計です)。
- ライフガードのいるビーチで泳ぐ。海に入る前に、注意を知らせる標識を確認します
- お酒を飲んだら海に入らない
- 慣れないシュノーケリングで無理をしない。体調が悪いときや波が高い日はやめておきましょう
シュノーケリングの定番スポットは「ハナウマ湾の予約方法」で、ビーチの設備やライフガードの情報とあわせて紹介しています。
被害に遭ったとき・困ったときの連絡先
| 連絡先 | 電話番号 |
|---|---|
| 警察・消防・救急(緊急時) | 911(公衆電話ではコイン不要) |
| ホノルル市郡警察 ワイキキ支部 | (808)723-8562 |
| 在ホノルル日本国総領事館 | (808)543-3111 |
パスポートを盗まれたら
総領事館によると、観光客の増加にともなって、車上ねらいや置き引きによるパスポートの盗難が増えています。盗まれたら、まず警察に届けてポリスレポートをもらい、総領事館のパスポート担当に連絡してから来館します。帰国便が決まっていてパスポートを作り直す時間がない場合は、帰国1回限り有効の「帰国のための渡航書」を申請できます。必要書類には、ポリスレポート、同じ写真2枚、日本国籍を確認できる書類(発行から6か月以内の戸籍謄本など)、帰国便が確認できる印刷した航空券などが含まれます(在ホノルル日本国総領事館「各種申請・届出」)。
パスポートの顔写真のページのコピーと、戸籍謄本を用意しておくと、万一のときに手続きが進めやすくなります。入国時の流れは「ハワイの入国審査ガイド」、ESTAは「ESTA申請ガイド」をご覧ください。
スマホがつながると、いざというときに安心
地図で現在地を確かめる、タクシーや配車アプリを呼ぶ、家族や総領事館に連絡する、翻訳アプリで状況を伝える。トラブルのときほど、スマホがつながることが心強い味方になります。ホテルのWi-Fiだけに頼らず、現地で使える通信を出発前に用意しておきましょう。比べ方は「ハワイ旅行のeSIMおすすめは?trifaの料金と使い方」で解説しています。
トリファ(trifa)
ハワイに着いてすぐスマホを使えるよう、出発前に通信を準備しておける。物理SIMの差し替え不要でQRコードから設定でき、対応機種なら日本で開通まで済ませられる。
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海外旅行保険は必ず確認を
総領事館の手引きでは、ハワイの医療費は非常に高額で、手術やICU(集中治療室)を使うと1,000万円を超えることもあると注意しています。クレジットカードに付いている保険は補償の上限が数百万円のことが多いので、出発前に十分な補償額の海外旅行保険に入っておくことが強く勧められています(到着後の加入は難しい場合が多いとのことです)。
カードの保険を使う場合は、旅行代金をそのカードで払うことが条件の「利用付帯」か、持っているだけで対象になる「自動付帯」か、治療費の補償額がいくらかを、カード会社の案内で確認しておきましょう。
よくある質問
Q. ハワイは治安が悪いのですか?
凶悪犯罪の発生率は全米50州の中で低いほうですが、盗難などの財産犯の発生率は高めです(2024年の統計)。旅行者は、置き引き・車上ねらい・ひったくりに気をつけることが大切です。
Q. 夜のワイキキを歩いても大丈夫ですか?
カラカウア通りなど人通りの多い大通りはにぎやかですが、夜は人通りの少ない道や公園、ビーチには近づかないようにしましょう。売春の勧誘には応じず、その場を離れるよう総領事館が注意を呼びかけています。
Q. 子ども連れで気をつけることは?
短い時間でも、子どもだけを車内やホテルの部屋に残さないようにしましょう。ハワイ州では車内に子どもだけを残すことが禁止されています。海では子どもから目を離さず、ライフガードのいるビーチを選ぶと安心です。
Q. 現金はどれくらい持ち歩けばいいですか?
ハワイでは多くの場所でクレジットカードが使えるので、現金はその日に使う分だけにし、残りはホテルのセーフティボックスに入れておくのがおすすめです。両替のしかたは「ハワイの両替はどこがお得?」をご覧ください。
Q. 被害に遭ったらどうすればいいですか?
まず安全な場所に移動し、緊急時は911に通報します。パスポートを盗まれた場合は、警察でポリスレポートをもらってから在ホノルル日本国総領事館(808-543-3111)に連絡します。3か月未満の旅行なら、外務省の「たびレジ」に登録しておくと、現地の安全情報をメールで受け取れます。
まとめ
ハワイは凶悪犯罪が比較的少ない一方で、置き引き・車上ねらい・ひったくりといった盗難が多い場所です。
- 荷物から目を離さない。ビーチやレンタカーに貴重品を残さない
- バッグは斜めがけ。ひったくられても追いかけない
- 夜は人通りの多い大通りを歩き、公園やビーチには近づかない
- 信号・横断歩道・歩きスマホ・飲酒のルールを守る
- 海はライフガードのいるビーチで、無理をしない
出発前に海外旅行保険と通信を準備し、パスポートのコピーと連絡先を控えておけば、いざというときも落ち着いて行動できます。ルールや連絡先は変わることがあるので、旅行の前には在ホノルル日本国総領事館の最新情報も確認してください。
トリファ(trifa)
ハワイに着いてすぐスマホを使えるよう、出発前に通信を準備しておける。物理SIMの差し替え不要でQRコードから設定でき、対応機種なら日本で開通まで済ませられる。
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