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ハワイの日差しは、日本の真夏よりずっと強く感じます。日焼け止めは欠かせない持ち物ですが、調べてみると「ハワイでは日焼け止めが禁止されている」「日本の日焼け止めは持ち込めない」といった話が出てきて、不安になる方も多いのではないでしょうか。
実際には、ハワイで禁止されているのは**特定の成分を含む日焼け止めの「販売」**が中心で、旅行者の持ち込みそのものを禁止するルールはありません。ただし、島によってルールが違い、マウイ島などでは「使うこと」も禁止されています。この記事では、ハワイ州法とマウイ郡・ハワイ郡の条例をもとに、どの島で何が禁止されているのかと、日本の日焼け止めの成分表示の見分け方をまとめました(2026年10月時点)。

まず結論:日本の日焼け止めは持ち込める?
- 日本の日焼け止めをハワイに持ち込むこと自体は禁止されていません。ハワイ州法が禁止しているのは、オキシベンゾンかオクチノキサートを含む日焼け止めを州内で「販売・配布」することです
- オアフ島(ワイキキ・ハナウマ湾など)なら、州法の2成分が入っていないものを選べば安心。この2成分は、日本の成分表示では「オキシベンゾン-3」「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」と書かれています
- マウイ島・モロカイ島・ラナイ島に行くなら、酸化亜鉛・酸化チタンだけで紫外線を防ぐ「ミネラル(ノンケミカル)タイプ」を。マウイ郡では、それ以外の日焼け止めは処方箋がない限り使うことも禁止されています
どの島にも使える1本を選ぶなら、「紫外線吸収剤不使用」「ノンケミカル」と書かれたミネラルタイプがいちばん迷いません。
ハワイの日焼け止め規制は3つある
ハワイの日焼け止めのルールは、州全体の法律と、郡(島)ごとの条例に分かれています。2026年10月時点のルールを表にまとめました。
| ルール | 対象の地域 | 禁止される日焼け止め | 禁止される行為 | 開始日 |
|---|---|---|---|---|
| ハワイ州法(Act 104) | ハワイ州全体 | オキシベンゾンまたはオクチノキサートを含むもの | 販売・販売のための配布 | 2021年1月1日 |
| マウイ郡 条例5306号 | マウイ島・モロカイ島・ラナイ島 | ミネラル以外の日焼け止め(酸化亜鉛・酸化チタン以外の紫外線防止成分を含むもの) | 販売・配布・使用 | 2022年10月1日 |
| ハワイ郡 条例22-81号 | ハワイ島(ビッグアイランド) | ミネラル以外の日焼け止め | 販売・販売のための配布 | 2022年12月1日 |
いずれも、医師などの処方箋がある場合は対象外です。オアフ島(ホノルル市・郡)とカウアイ島については、2026年10月時点で州法より厳しい独自の条例は、当サイトで調べた範囲では見当たりませんでした。
出典: ハワイ州法 Act 104(2018年)の原文(PDF・英語)、マウイ郡 条例5306号(PDF・英語)、Hawaii News Now「マウイ郡の非ミネラル日焼け止めの禁止が施行」(2022年9月30日・英語)、Hawaii Tribune-Herald「ハワイ郡の日焼け止め条例が成立」(2022年7月12日・英語)
州法は「販売」の禁止。持ち込みや使用は対象外
2018年に成立したハワイ州法 Act 104 は、サンゴ礁など海の生態系を守るために、オキシベンゾンかオクチノキサートを含む日焼け止めを、処方箋なしに州内で販売・販売のために配布することを禁止しています。対象はお店やメーカーで、旅行者が自分で使うために日本から持ってきた日焼け止めを取り締まるものではありません。
とはいえ、販売が禁止されたのは「サンゴに影響があるとされる成分だから」です。ルール上は使えても、海に入る日は2成分が入っていないものを選ぶのが、ハワイの海への礼儀といえます。
なお、アボベンゾンとオクトクリレンを州の禁止成分に加える法案(SB132)が2021〜2022年の州議会で審議されましたが、成立しませんでした(BillTrack50「HI SB132」(英語)。2022年5月に廃案)。2026年10月時点で、州法の禁止成分はオキシベンゾンとオクチノキサートの2つです。
マウイ郡は「使用」も禁止
マウイ郡(マウイ島・モロカイ島・ラナイ島)の条例は、ハワイでいちばん厳しいルールです。酸化亜鉛・酸化チタン以外の紫外線防止成分を含む日焼け止めは、販売や配布だけでなく、使うことも処方箋がない限り禁止されています。違反には罰金が科されることがあります(マウイ郡 条例5306号(PDF・英語)、Hawaii News Now(2022年9月30日・英語))。
オアフ島からマウイ島へ日帰りや周遊で足を延ばす予定があるなら、最初からミネラルタイプを持っていくのが確実です。
ハワイ島は「販売」の禁止
ハワイ島(ハワイ郡)の条例も、ミネラル以外の日焼け止めが対象ですが、禁止されているのは販売・販売のための配布です。違反した販売者には1,000ドルの罰金が科されると報じられています(Hawaii Tribune-Herald(2022年7月12日・英語))。旅行者が持ってきたものを使うことまでは禁止されていませんが、島内のお店ではミネラルタイプしか買えないと考えておきましょう。
成分表示の見分け方:日本語ではこう書かれている
日本の日焼け止めの成分表示は、英語のニュースや現地の案内とは呼び方が違います。ハワイのルールに出てくる成分を、日本の表示名と並べました。
| 英語での呼び方 | 日本の成分表示での名前 | 種類 | ハワイ州法 | マウイ郡 |
|---|---|---|---|---|
| Oxybenzone | オキシベンゾン-3 | 紫外線吸収剤 | 販売禁止 | 販売・使用禁止 |
| Octinoxate | メトキシケイヒ酸エチルヘキシル | 紫外線吸収剤 | 販売禁止 | 販売・使用禁止 |
| Avobenzone | t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン | 紫外線吸収剤 | 対象外 | 販売・使用禁止 |
| Octocrylene | オクトクリレン | 紫外線吸収剤 | 対象外 | 販売・使用禁止 |
| Zinc oxide | 酸化亜鉛 | 紫外線散乱剤(ミネラル) | 対象外 | 使える |
| Titanium dioxide | 酸化チタン | 紫外線散乱剤(ミネラル) | 対象外 | 使える |
マウイ郡のルールは「酸化亜鉛・酸化チタン以外の紫外線防止成分はすべて対象」なので、表にない紫外線吸収剤(名前に「〜トリアジン」「〜安息香酸」などが付くものが多い)が入っていれば、マウイ郡では使えません。
見るポイントは3つ
- パッケージの裏の成分表示を見る。オアフ島だけなら「オキシベンゾン-3」と「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」が無いかを確認します
- 「紫外線吸収剤不使用」「ノンケミカル」の表示を探す。紫外線吸収剤をまったく使っていない、という意味なので、酸化亜鉛・酸化チタンで紫外線を防ぐミネラルタイプです。どの島でも使えます
- 「サンゴに配慮」「リーフセーフ」の表示だけで判断しない。こうした表示には決まった基準がなく、メーカーによって指している成分が違います。最後は成分表示で確かめましょう
医薬部外品の日焼け止めは、成分表示が「有効成分」と「その他の成分」に分かれていることがあります。紫外線吸収剤はどちらに書かれていることもあるので、両方を見てください。
日本の人気の日焼け止めを成分表示で見てみる
日本でよく見かける日焼け止めを、メーカー公式サイトに載っている全成分で確かめました(2026年10月7日時点)。処方は改良で変わることがあり、各社とも「実際の成分は商品の表示を確認してください」としています。手元の商品は、必ずパッケージの表示で確認してください。
| 商品 | オキシベンゾン-3 | メトキシケイヒ酸エチルヘキシル | ほかの紫外線吸収剤 | 州法の2成分 | マウイ郡で使えるか |
|---|---|---|---|---|---|
| 資生堂 アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク NA | なし | なし | あり | 2成分なし | 使えない |
| 資生堂 アネッサ ミネラルUV マイルドジェル | なし | なし | なし(酸化亜鉛・酸化チタンのみ) | 2成分なし | 使える |
| 無印良品 日焼け止めミルク SPF50+ | なし | なし | なし(酸化チタンのみ) | 2成分なし | 使える |
| 無印良品 日焼け止めジェル SPF50+ | なし | あり | あり | 2成分の1つを含む | 使えない |
| 花王 ビオレUV アクアリッチ ウォータリーエッセンス | なし | あり | あり | 2成分の1つを含む | 使えない |
| ロート スキンアクア スーパーモイスチャーUVジェル | なし | あり | あり | 2成分の1つを含む | 使えない |
| カネボウ アリィー クロノビューティ ジェルUV EX | なし | なし | あり | 2成分なし | 使えない |
| コーセー サンカット パーフェクトUV ミルク N | なし | あり | あり | 2成分の1つを含む | 使えない |
出典(いずれもメーカー公式、2026年10月7日確認): アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク NA、アネッサ ミネラルUV マイルドジェル、無印良品 日焼け止めミルク、無印良品 日焼け止めジェル、ビオレUV アクアリッチ ウォータリーエッセンス、スキンアクア スーパーモイスチャーUVジェルの成分、アリィー クロノビューティ ジェルUV EX、サンカット パーフェクトUV ミルク N
表の「2成分の1つを含む」の商品も、日本で使うぶんにはもちろん問題ありません。ハワイの海に入る日だけ、別の1本を用意すると安心です。
「海にやさしい」と書いてあっても成分は確認を
この表からわかるのは、「サンゴに配慮」「海にやさしい」とうたう商品でも、ハワイのルールに合うとは限らないことです。
- アネッサは、パーフェクトUV スキンケアミルク NA などを「オキシベンゾン、オクチノキサート無配合」の「オーシャンフレンドリー処方」と案内しています(資生堂 アネッサ「サステナビリティ」)。ハワイ州法の2成分は入っていませんが、ほかの紫外線吸収剤を使っているので、マウイ郡では使えません
- アリィーは公式Q&Aでハワイ州の法律に触れ、「ビーチフレンドリー処方」と案内しています(カネボウ アリィー「Q&A」)。こちらも州法の2成分は入っていませんが、マウイ郡で使えるミネラルタイプではありません
- サンカットは、ブランドサイトで海の環境に配慮した処方設計をうたっていますが、パーフェクトUV ミルク N の配合成分には、州法の対象のメトキシケイヒ酸エチルヘキシルが入っています
メーカーの「海にやさしい」の基準は、ハワイの法律の基準とは別のものです。ハワイで使う日焼け止めは、うたい文句ではなく成分表示で選びましょう。
どの島でも使える1本を選ぶなら
マウイ島も含めてどこでも使えるのは、表の中ではアネッサ ミネラルUV マイルドジェルと無印良品の日焼け止めミルクのような、酸化亜鉛・酸化チタンだけで紫外線を防ぐミネラルタイプです。ミネラルタイプは白く残りやすいものもあるので、出発前に一度、家で塗り心地を試しておくと安心です。
ハワイで買う場合
日焼け止めを忘れても、ワイキキなら ABCストアやドラッグストアですぐに買えます。ハワイ州内のお店では州法に沿った商品が並んでいるので、オアフ島で使うなら、お店で買ったものはそのまま使って大丈夫です。
ただし、州法の対象はオキシベンゾンとオクチノキサートの2成分だけなので、オアフ島のお店で買ったものが、マウイ郡で使えるミネラルタイプとは限りません。マウイ島に行く予定があるなら、ラベルの「Active Ingredients」に Zinc Oxide(酸化亜鉛)か Titanium Dioxide(酸化チタン)しか書かれていないものを選びます。アメリカの日焼け止めは、有効成分(紫外線防止成分)が「Active Ingredients」の欄にまとめて書かれているので、日本の商品より見分けやすいです。
ABCストアの使い方は「ABCストアの使い方」、ハワイならではの日焼け止めをセフォラで探すなら「ハワイのセフォラで買いたいもの」も参考にしてください。
日焼け止めの量を減らす工夫
アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、サンゴへの影響を減らす方法として、海の生き物に害のある成分を含まない日焼け止めを選ぶこと、日差しの強い午前10時から午後2時は日陰に入ること、紫外線を防ぐ衣類(UPF表示のあるもの)を着ることを挙げています(NOAA「Skincare Chemicals and Coral Reefs」(英語))。NOAA は、ナノサイズの酸化亜鉛・酸化チタンもサンゴへの影響が指摘されている成分として挙げています。
- ラッシュガードやレギンスで肌を覆う。塗る面積が減り、塗り直しの手間も減ります
- 帽子とサングラス。顔まわりは日焼け止めだけに頼らないほうが楽です
- スプレータイプは砂浜や海の上で使わない。風で飛び散ると、肌に付かずに砂浜や海に落ちてしまいます
飛行機での持ち運び
日本から持っていく日焼け止めは、入れる荷物によって決まりが違います。
- 機内持ち込み: 国際線では、液体物は100mL以下の容器に入れ、容量1L以下の透明な袋にまとめます。判定は残っている量ではなく容器の容量で決まるので、120mLのボトルは中身が少なくても持ち込めません。日焼け止めのクリームやジェルも液体物として扱われます
- 預け荷物: 100mLを超えるボトルは預け荷物に入れます。スプレー缶の日焼け止めは、預け荷物でも量の上限があります
出典: 国土交通省「機内持込・お預け手荷物における危険物について」。スプレー缶の細かい条件は航空会社によっても違うので、利用する航空会社の案内も確認してください。持ち物全体のチェックは「ハワイ旅行の持ち物リスト」にまとめています。
よくある質問
Q. 日本の日焼け止めをオアフ島で使ったら罰金になりますか?
ハワイ州法は販売を禁止するもので、旅行者が自分で使うことは対象外です。オアフ島(ホノルル市・郡)で使用を禁止する条例も、2026年10月時点で当サイトが調べた範囲では見当たりません。ただ、サンゴを守るためのルールなので、海に入る日はオキシベンゾン・オクチノキサートの入っていないものを選ぶのがおすすめです。
Q. マウイ島に行く日だけ気をつければいいですか?
マウイ郡(マウイ島・モロカイ島・ラナイ島)では、ミネラル以外の日焼け止めは使うことも禁止です。マウイ島へのツアーやモロカイ島への日帰りがあるなら、その日に塗る分だけでもミネラルタイプを用意しましょう。島ごとに使い分けるのが面倒なら、最初から1本をミネラルタイプにしておくのが簡単です。
Q. 「SPF50+」の日焼け止めはハワイで禁止されていますか?
いいえ。ハワイのルールは成分で決まっていて、SPF や PA の数値は関係ありません。ミネラルタイプにも SPF50+ の商品はあります。
Q. 子ども用の日焼け止めはどう選べばいいですか?
子ども向けの日焼け止めは、もともと「紫外線吸収剤不使用」のミネラルタイプが多いので、ハワイでも選びやすいです。それでも念のため成分表示を見て、オキシベンゾン-3・メトキシケイヒ酸エチルヘキシルなどの紫外線吸収剤が入っていないか確認してください。子連れの準備は「ハワイ旅行の持ち物リスト」でも紹介しています。
Q. 化粧下地やファンデーションに入っている紫外線吸収剤も対象ですか?
州法と郡の条例は「日焼け止め(sunscreen)」が対象です。とはいえ、SPF 表示のある化粧下地やファンデーションにも同じ成分が使われていることがあります。マウイ郡に行く日や海に入る日は、成分表示を見てから使うと安心です。
こんな人は特に気をつけて
ミネラルタイプを選んでおきたい人
- マウイ島・モロカイ島・ラナイ島にも行く人
- ハナウマ湾やシュノーケリングツアーなど、サンゴのある海に入る予定がある人
- 島ごとに日焼け止めを使い分けたくない人
州法の2成分を確認すれば十分な人
- オアフ島だけの滞在で、海にはあまり入らない人
- ショッピングや街歩きが中心の人
ハナウマ湾のルールは「ハナウマ湾の予約方法」、ハワイのそのほかの禁止行為は「ハワイの禁止行為まとめ」でも紹介しています。
まとめ
ハワイの日焼け止めのルールは、島によって違います。
- ハワイ州全体: オキシベンゾン・オクチノキサートを含む日焼け止めの販売が禁止(2021年1月1日から)
- マウイ郡: ミネラル以外の日焼け止めの販売・使用が禁止(2022年10月1日から)
- ハワイ郡: ミネラル以外の日焼け止めの販売が禁止(2022年12月1日から)
- 日本の日焼け止めの持ち込みは禁止されていない。成分表示で「オキシベンゾン-3」「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」を確認し、マウイ郡に行くなら「紫外線吸収剤不使用」のミネラルタイプを
商品の処方は変わることがあるので、出発前に手元のパッケージの成分表示を見ておきましょう。ルールに合った日焼け止めとラッシュガードを用意しておけば、ハワイの海を気持ちよく楽しめます。
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