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「ハワイに行ったら、野生のイルカと一緒に泳いでみたい」。そう思って調べ始めると、「イルカと泳ぐのは禁止になった」という話と、「イルカと泳げる」とうたうツアーの両方が出てきて、どちらが本当なのか迷ってしまいます。
結論からいうと、ハワイの海でいちばんよく見かけるハシナガイルカ(スピナードルフィン)とは、2021年10月から一緒に泳ぐことも、45メートル以内に近づくことも禁止されています。一方で、船の上からイルカを観察し、そのあとシュノーケリングを楽しむツアーは今もオアフ島の西海岸で毎日のように出ています。この記事では、規制の中身と、ドルフィン&ユーやイルカ大学などのツアーの違い、選び方を、アメリカ海洋大気庁(NOAA)の情報と各社の公式サイトをもとにまとめました。料金や条件は2026年11月1日時点のもので、変わることがあります。予約の前に、必ず予約先で最新の情報を確認してください。

まず結論:ハワイのイルカツアーの考え方
- ハシナガイルカとは泳げません。2021年10月28日から、連邦の規則でハシナガイルカと一緒に泳ぐこと・50ヤード(約45メートル)以内に近づくこと・その範囲にとどまることが禁止されています。ツアーでも個人でも同じです
- **今のイルカツアーの中心は「船から観察+シュノーケリング」**です。オアフ島では西海岸のワイアナエやコオリナから船が出て、イルカを探したあと、ウミガメや熱帯魚のいる場所でシュノーケリングをする流れが多くなっています
- 「イルカと泳げる」ツアーは、規制の対象外のイルカが相手です。マダライルカやバンドウイルカに会えて、条件がそろったときだけ海に入るもので、会えるかどうかも泳げるかどうかも保証はありません
- 確実にイルカとふれあいたいなら、施設のプログラムという方法もあります。ザ・カハラ・ホテル&リゾートの「ドルフィン・クエスト」や、シーライフ・パークのプログラムです
- 予約は、ツアー会社の公式サイトか、日本語のページで探せる KKday・Klook で、送迎・ランチ・キャンセル期限を見比べるのがおすすめです
KKday(オアフ島のイルカウォッチングクルーズ)
ワイキキからの送迎・ランチつきで、船の上からイルカを観察し、シュノーケリングやSUPなどの水上アクティビティも楽しめる3時間のクルーズを、日本語のページで予約できます。朝と昼の便があります。
KKdayでツアーを見る Klookで比べる※ 料金・条件は変更される場合があります(2026年11月時点)。最新情報はリンク先でご確認ください。予約・支払いは各予約サイトで行います。
2021年のハシナガイルカの規制とは
禁止されていること
ハシナガイルカは、夜に沖で魚を食べ、昼間は岸近くの湾で休む習性があります。その休息中に人が大勢で泳いで近づくことが、イルカの負担になっているとして、NOAA は2021年に新しい規則を定めました(出典: NOAA Fisheries「Final Rule to Prohibit Swimming With and Approaching Hawaiian Spinner Dolphins」(英語))。
- 一緒に泳ぐこと
- 50ヤード(約45メートル)以内に近づくこと、その範囲にとどまること
- 船などでイルカの進路に先回りすること
対象は人だけでなく、ボート・カヌー・カヤック・パドルボード・ドローンなど、海の上のあらゆるものです。範囲は、ハワイの主要な島の岸から2海里(約3.7キロ)以内の海と、マウイ島・ラナイ島・カホオラウェ島に囲まれた海域です。2021年10月28日から施行されています。
うっかり近づいてしまったときは
規則には、いくつかの例外があります。旅行者に関係が深いのは「うっかり50ヤード以内に入ってしまった場合や、イルカのほうから近づいてきた場合」です。このときは、追いかけたり、かまったりせず、すぐに離れることが条件になっています(出典: NOAA Fisheries「Questions & Answers」(英語))。航行中の船にイルカが寄ってきたときは、船はそのまま普通に進めばよいとされています。
規則を守っていても、イルカを追い回すような行為は、海洋哺乳類保護法の「ハラスメント」として取り締まりの対象になることがあります。地元メディアの報道では、2021年に、イルカの群れのまわりを船で回り、客を海に入らせたツアー業者に2,500ドルの罰金が科された例が紹介されています(出典: Honolulu Civil Beat(英語、2026年8月))。
ほかのイルカは?
この規則の対象はハシナガイルカだけです。マダライルカやバンドウイルカと泳ぐことは、この規則では禁止されていません。ただし、NOAA の観察ガイドラインでは、イルカの仲間全般について50ヤード以上離れて見ることを勧めています(出典: NOAA Fisheries「Viewing Marine Wildlife in Hawaiʻi」(英語))。NOAA は日本語と英語を並べたリーフレットも出しているので、出発前に目を通しておくとよいでしょう(観察ガイドラインのリーフレット(PDF、日英併記))。
ウミガメやモンクシールとの距離など、ハワイの海のほかのルールは「ハワイの禁止事項とマナー」にまとめています。
「イルカ大学は禁止になった?」への答え
「ハワイ イルカ大学 禁止」と検索される方が多いのは、日本人に人気のツアー「イルカ大学」と、2021年の規制の話が結びついているからだと思われます。
イルカ大学のツアー自体は、2026年11月時点も催行されています。公式サイトでは2021年10月28日からのハシナガイルカの規制を案内したうえで、**朝の第1便を「イルカと泳ぐ+ウォッチング」、昼の第2便を「ウォッチングのみ」**としています。第1便で泳ぐ相手は規制の対象外のマダライルカなどで、出会えたときに条件つきで海に入る内容です(出典: イルカハワイ「イルカ大学」)。つまり「イルカ大学が禁止になった」わけではなく、「ハシナガイルカとは泳げなくなり、ツアーの内容が変わった」というのが正確なところです。
オアフ島の主なイルカツアー
オアフ島のイルカツアーは、イルカが多い西海岸(ワイアナエ・コオリナ周辺)から出るものがほとんどです。ワイキキからは車で1時間ほどかかるので、送迎つきのツアーが便利です。
| ツアー | 主な内容 | 送迎・食事 | 料金の目安(大人) |
|---|---|---|---|
| ドルフィン&ユー(Dolphins and You) | 3時間。船からイルカを観察、シュノーケリング、カヤック、SUP、ウォータースライダー | ワイキキ・コオリナ送迎、サンドイッチのランチ | 151ドル(公式サイトの表示) |
| イルカ大学 | 第1便は泳ぐ+観察(約3.5時間)、第2便は観察のみ(約3時間)。シュノーケリング・SUP・スライダー | ワイキキ・コオリナ送迎、船上でランチ。日本語スタッフが乗船 | 第1便199ドル/第2便179ドル(別途手数料など) |
| オーシャン・ジョイ・クルーズ(Ocean Joy Cruises) | 3.5時間。イルカ観察とシュノーケリング。サンセット便もある | コオリナ・マリーナ発着。ビュッフェつき、ホテル送迎は追加料金 | 174ドル |
料金は2026年11月1日に各社の公式サイトで見た表示です。予約サイト経由だと円での表示になり、金額や割引が変わります。参加できる年齢(ドルフィン&ユーは2歳から)やキャンセルの期限(イルカ大学は原則としてツアー前々日の午後5時以降は100%)も会社ごとに違うので、予約の前に各社の公式サイトや予約サイトで確かめましょう。
ドルフィン&ユー:観察とアクティビティを3時間で
ドルフィン&ユーは、船の上からイルカを観察するツアーです。公式サイトでは「安全な距離から観察する」「NOAA の規則に従う」と案内していて、イルカと一緒に泳ぐ内容ではありません。そのかわり、ウミガメや熱帯魚とのシュノーケリング、カヤック、SUP、船からのウォータースライダーなど、海で遊ぶ時間がたっぷりあります。朝8時と昼12時の2便です。
KKday の「イルカウォッチングクルーズ+水上アクティビティ」も、同じように船からの観察と水上アクティビティ、ランチ、ホテル送迎がセットになった3時間のクルーズです。
イルカ大学:日本語スタッフが乗る
イルカ大学は、日本語スタッフが乗船するので、英語に不安がある方や、はじめてのハワイの方に選ばれています。どうしても海の中でイルカを見てみたい方は第1便、観察とシュノーケリングで十分な方は少し安い第2便、という選び方になります。ただし、第1便でも泳げるのは規制の対象外のイルカに出会えたときだけで、会えない日もあります。

もんちゅの勝手な感想ですが、イルカは海の中で並んで泳ぐよりも、船の上から群れが跳ねたりくるくる回ったりする姿を眺めるほうが、ずっと「野生のイルカに会えた」感じがすると思います。ハシナガイルカの名前の由来でもある、体をひねりながらのジャンプは、水の中からでは見られません。
予約サイトで探すときの注意
KKday や Klook では「イルカと泳ぐ」「ドルフィンスイム」という名前のツアーも並んでいます。商品ページで、泳ぐ相手がどのイルカか、会えなかったときの扱い(返金はないのが普通)、船からの観察が中心かどうかを読んでから選びましょう。
KKday と Klook の違いや、ツアー会社の公式サイトで予約するときとの比べ方は「ハワイのオプショナルツアーはどこで予約する?」で詳しく紹介しています。
イルカツアーの選び方
| 比べるポイント | 見ておきたいこと |
|---|---|
| 内容 | 観察だけか、泳ぐ時間があるか。シュノーケリングやSUPなどのアクティビティ |
| 時間帯 | 朝の便は海が穏やかなことが多い。午後は風が出やすい |
| 送迎 | ワイキキの指定ホテル・集合場所から送迎があるか。現地集合なら駐車場 |
| 言語 | 日本語スタッフが乗るか。英語のみでも、ルールの説明を聞き取れるか |
| 年齢 | 子どもが参加できる年齢、船上見学だけの料金があるか |
| キャンセル | 何日前まで無料か。天候で中止のときの返金 |
冬はクジラに会えることも
ハワイでは、おおむね11〜5月にザトウクジラがやってきます(出典: NOAA ハワイ諸島ザトウクジラ国立海洋保護区(英語))。この時期は、イルカツアーの船からクジラが見られることもあると、各社が案内しています。ザトウクジラには、水上・水中ともに100ヤード(約90メートル)以内に近づくことが法律で禁止されています(NOAA「Regulations」(英語))。
船酔いが心配な方は
西海岸のツアーは外海に出るので、湾の中を回るクルーズよりも揺れることがあります。船酔いしやすい方は、前の晩によく寝て、朝食を軽めにとり、酔い止めを飲んでおくと安心です。船の上では、進行方向を向いて遠くの景色を見るとよいといわれています。
イルカツアーの日の持ち物
- 水着(着ていく)・ラッシュガード: 更衣室がないツアーが多いので、水着はホテルで服の下に着ていきましょう。船の上は日陰が少ないので、ラッシュガードがあると日焼けを防げます
- 日焼け止め: 海に入るので、ハワイ州法で販売が禁止されているオキシベンゾンとオクチノキサートを含まない「リーフセーフ」のものを。選び方は「ハワイの日焼け止め」にまとめています
- 帽子・サングラス: 海の照り返しが強いので、風で飛ばないものを
- スマホの防水ケース: 波しぶきがかかるうえ、イルカが出たときは船のへりに集まるので、落とさない工夫も必要です
- タオル・羽織るもの: 帰りのバスは冷房が強いことがあります
船の上から跳ねるイルカを撮るなら、スマホは首から下げておくと安心です。防水ケースに入れておけば、シュノーケリングの時間もそのまま持って入れます。
ツアーでは、船を降りてシュノーケリングをする時間が長めにとられています。背中や肩は特に焼けやすいので、長袖のラッシュガードがあると安心です。
施設でイルカとふれあう方法
「どうしてもイルカと泳ぎたい」「確実にイルカに触れてみたい」という方には、施設で飼育されているイルカとふれあうプログラムもあります。野生のイルカに会えるかどうかに左右されない点が違いです。


| 施設 | 主なプログラム | 料金の目安 |
|---|---|---|
| ドルフィン・クエスト・オアフ(ザ・カハラ・ホテル&リゾート内) | 浅瀬でイルカとふれあう「Encounter Deluxe」(5歳以上)、子ども向けプログラムなど | 295ドルから |
| シーライフ・パーク | 腰くらいの深さでふれあう「Dolphin Encounter」(4歳以上)、深いラグーンで泳ぐ「Dolphin Exploration」(8歳以上)など | オンライン予約で229.99ドルから(入園料込み) |
料金は2026年11月1日に各施設の公式サイトで見た表示です。カハラへのバスでの行き方は「ザ・バスで行くカハラ1Dayプラン」も参考にしてください。

よくある質問
Q. 野生のイルカに必ず会えますか?
必ずとは言えません。西海岸はイルカが多い場所ですが、野生の動物なので、会えない日もあります。会えなかったときに返金や振替があるかはツアーによって違い、多くのツアーは返金の対象外です。予約の前に条件を確かめましょう。
Q. シュノーケリング中にイルカが近づいてきたら?
追いかけたり、触ろうとしたりせず、静かに離れましょう。ハシナガイルカの規則でも、イルカのほうから近づいてきた場合は、かまわずに離れることが求められています。ガイドの指示にも従ってください。
Q. 子どもも参加できますか?
参加できる年齢はツアーによって違います。2026年11月時点の公式サイトの案内では、ドルフィン&ユーは2歳から(子ども料金は2〜11歳)、イルカ大学は子ども料金が3〜11歳です。泳がずに船の上で見学する料金を用意しているツアーもあります。
Q. 泳げなくても楽しめますか?
イルカの観察は船の上からなので、泳げなくても楽しめます。シュノーケリングはライフジャケットを貸し出すツアーが多いので、浮いて海の中を眺めるだけでも十分です。
Q. ワイキキの近くでイルカは見られますか?
イルカに会える確率が高いのは西海岸です。ワイキキ沖のクルーズでは、イルカよりもウミガメに会えることのほうが多いでしょう。ウミガメに会える場所は「ハワイでウミガメに会える場所」で紹介しています。
こんな人におすすめ/おすすめしない人
おすすめの人
- 野生のイルカの群れを、船の上からじっくり見てみたい人
- イルカの観察とシュノーケリングやSUPなどを、半日でまとめて楽しみたい人
- 冬のハワイで、運がよければクジラにも会いたい人
おすすめしない人
- 野生のイルカと「必ず一緒に泳げる」ことを期待している人(施設のプログラムのほうが向いています)
- 船酔いがひどく、外海に出るのがつらい人
- 朝早くの集合が難しい人(送迎は早朝のことが多いです)
ほかの海のツアーと比べたい方は、穏やかな湾の中で浅瀬に立てる「天国の海(サンドバー)ツアーの選び方」や、シュノーケリングの定番「ハナウマ湾の予約と行き方」も候補になります。
KKday(オアフ島のイルカウォッチングクルーズ)
ワイキキからの送迎・ランチつきで、船の上からイルカを観察し、シュノーケリングやSUPなどの水上アクティビティも楽しめる3時間のクルーズを、日本語のページで予約できます。朝と昼の便があります。
KKdayでツアーを見る Klookで比べる※ 料金・条件は変更される場合があります(2026年11月時点)。最新情報はリンク先でご確認ください。予約・支払いは各予約サイトで行います。
まとめ
ハワイでいちばんよく見かけるハシナガイルカとは、2021年10月から一緒に泳ぐことも、45メートル以内に近づくこともできなくなりました。今のイルカツアーは、オアフ島の西海岸から船で出て、イルカを船の上から観察し、シュノーケリングなどを楽しむ内容が中心です。「イルカと泳ぐ」ツアーは規制の対象外のイルカが相手で、会えるかどうかは海次第。確実にふれあいたいなら、施設のプログラムという選び方もあります。イルカとの距離を守って、ハワイの海の仲間たちに会いに行ってみてください。
- 日本語のページで探すなら:KKdayのイルカウォッチングクルーズ / Klookでオアフ島のイルカツアーを探す
- ほかのハワイの観光スポットは「ハワイ(オアフ島)の観光スポット40選」へ
※ 当サイトは予約・販売の主体ではありません。料金・条件・催行状況は2026年11月時点の情報で、変更される場合があります。最新の情報は各予約サイト・各社の公式サイトでご確認ください。
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